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放置自転車のゆくえ

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道路交通法改正後も違法駐輪自転車に対しては違反切符が切られることは無いのですが、市町村ごとに厳しい取り締まり規則が設けられ、違法駐車している自転車、放置自転車については即撤去されて、地区ごとの保管場所に保管されることになりました。

その後どうなるのかと言いますと、防犯登録されていて住所氏名が確認できるものについては引き取り要請のはがきがきます。それで引き取りに行くと、数千円の手数料を払って、自転車引き取りとなります。この金額については各自治体で違うらしいのですが、3000円~5000円くらいが相場だということです。

さて、自分の町の駅前でも放置自転車が歩道を占拠するくらいの放置自転車があったため、道交法改正後からは町全体で放置自転車への改善取り組みがなされています。撤去された自転車は専用の撤去場所に保管されることもありますが、なにせ数が多いので全部は収まり切りません。それで町公営の自転車専用駐輪場も保管場所として活躍しています。引き取りに来られた方からは、撤去費用として引き取り料金をいただいていますが、この町では3000円となっています。

この町では放置自転車対策を官民一体となって、町営の自転車駐輪場と、民営の自転車駐輪場とが協力して放置自転車を無くす取り組みをしたのです。その結果、歩道からは放置自転車は消え、非常に歩きやすくなりました。なにより町の景観が以前とはまったく違うものになりました。違法駐車の自転車、放置自転車が無くなっただけで、町が生まれ変わったようになったのです。

ここで町のために自転車駐輪場としての土地を提供していただいた方々も大喜びで、また予想外の駐輪代金が副収入として入ってくることになりました。現在日本では自転車の数はほぼ飽和状態に達していると言われています。とくに大都市圏ではまだまだ放置自転車対策が追い付いていないところもありますが、官民一体の取り組みもまた一案だと思います。