先日お客様から言われたことで、ドキッとしたことがありました。「ここの駐輪場は防犯カメラがあるので安心して停めておけますよ」と言われたことです。私は内心焦りました。なぜなら、確かに防犯対策のために取りつけたのですが、そのカメラはダミーだったからです。

でも本当になにかあったときに、「ではカメラの映像を見せてください」と言われたら、そんなものはありませんから、困ったことになります。このままではお客様の信頼を裏切ることになるので、思い切って本物の防犯カメラを設置しようかと考えました。しかしお金がかかるのではと、それが心配でもあります。そこで防犯カメラのことを駐輪場の専門業者アグナスさん聞いてみると、ダミーは安いものでは2000円くらいからありますが、いかにも安いおもちゃのような質感です。

逆に本物っぽく見えるものは、やはり値段が高く15000円以上はしてしまいます。では本物はいくらぐらいするのかというと、意外なことに高性能なものでも50000円前後、安いものなら20000円前後からあるのです。ダミーとの価格差は僅か5000円です。

もちろんアグナスさんも本物をお勧めしますと言われていました。しかも最近の防犯カメラは録画機不要で1か月以上録画可能、スマホでいつでも様子を見ることができます。これなら自分の駐輪場を本当に1日中自宅のタブレットなどに映しておいてもいいかもしれないと思いました。常に駐輪場の状態が見ていられるなら安心できますから。

早速本物に付け替えたところ、あるお客様にさらにドッキリするようなことを言われました。「あれ、本物に替えたんですね」と。なぜわかったんですかと尋ねると、以前は赤外線センサーが常に点滅していましたから、本物はこの明るい場所では点滅しませんからね、とのことでした。なるほど、わかる人には偽物だとわかってしまうんだと、いまさらながら驚いています。

最近の駐輪場には安心感が必要ということで、防犯カメラがあるのと、ないのとでは利用率が大きく変わってしまうようです。