運営会社:アグナス株式会社

駐輪場経営の現実的儲け

駐輪場を商売として始めました。と言ってもメイン収入として考えていたわけではありません。遊休地を税金だけ取られるままにしておくよりは、少しでも現金を得たいという考えから始めたことです。

もともと遊んでいた土地があったので気楽にスタートできたのも理由のひとつです。土地があるかどうかで初期費用が大きく変わってきますから、土地を持っていて設備も最小限のものにすれば費用も安くすみます。ちなみに、自転車1台あたりの駐輪スペースは、幅60cm、長さ190cmで面積1平方メートル以上と定められています。ですから単純に台数×1平方メートルの土地が必要ということです。

商売として考えると、駐輪場経営というのはまず在庫がありませんから、そこは気楽ですよね。利益はどうかというと、粗利の率は高いです、経費がほとんどかかりませんから。全国的にみると、月極契約で2500円から3500円が相場なようですが、私のところは1台2800円いただいております。15坪も無い小さな土地ですので、固定資産税もそれなりです。駐輪台数は30台で、8割程度稼働しておりますから利益は十分にでています。また駅近くで夜も明るいので、防犯カメラも必要ないかと思い取り付けておりません。月極としたことで、定額収入となっていますから、そこも安心感につながっております。

ところで、自分が始めたことで駐輪場経営に興味をもって調べてみたのですが、駐輪場の市場規模は3兆5000億円と、大きい市場です。ただ、成長性は低いです。駐輪場の年齢別利用割合は、10代~20代が約半数を占めており、また月極契約をしてくれるのもその層です。ところが、日本は、超高年齢化社会に向かっていますし、日本の人口は減り続け今後、駐輪場の利用が多い10代20代の人口は少なくなります。当然、駐輪場の利用者の母数は減っていきますから、もし駐輪場を商売として始めるのなら、いますぐ良い場所を確保して、固定客も確保して始めないと10年後、20年後ではもう遅いということになりかねませんね。<?p>