運営会社:アグナス株式会社

駐輪場失敗談

これからアパート、マンション経営を考えている方は駐車場と駐輪場の割合を後で変えられるように余裕を持たせた設計にすべきだということを知っていただきたいと思います。

私の場合は入居者さんからの苦情で非常に困った経験があるのです。マンションの施工会社さんは長年の経験とデータから駐車場はこれくらい必要、駐輪場はこの程度で十分と言われていたのですが、実際に入居者をお迎えしてみると、半数以上の方が自動車を持っていない、その上家族の人数分の自転車はあるので駐輪場のスペースが圧倒的に足りないという状況になってしまいました。

後から考えると駅も近いし、自動車も持たない家族も増えているという昨今の事情を考えてみるべきでしたが、当時はそんなことは少しも思わなかったのです。

入居者さんからは「駐車場がやたらと広いのに、駐輪場のスペースが少ない、狭すぎて駐輪しきれず危険すら感じる」などなど。

しかしこれは実際の入居者さんが入ってから、初めて問題になったことです。自動車を持った家族が多ければこんな苦情も発生しなかったと思います。

駐車場は、利用者の使用料は管理費に組み込まれますが、満車にならないために赤字です。マンションの場所自体は、駅も近く学校、大型量販店、大型家電店も徒歩圏内でかなりの好立地なのですが、それが裏目にでたということです。施工業者さんの予測も甘かったのだと思いますが、自分が自家用車を持つのがステイタスだった時代の感覚しかもっていなかったのも原因なのでしょう。

いまは時代が違うのですから、まわりのマンションの入居さんの自動車、自転車の利用状況をちゃんと調べるべきでした。

駐輪場に関しては、施工業者まかせにせず、ちゃんとまわりの使用状況まで調査し、考えてくれる駐車、駐輪場の専門業者に依頼すべきだと思います。