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駐輪場設備の耐用年数は何年?減価償却の基礎知識も紹介!

駐輪場設備の耐用年数は何年?減価償却の基礎知識も紹介!

駐輪場の経営を考えている人の中には、耐用年数に応じた保全・管理について悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は駐輪場経営に関する「耐用年数」「減価償却」について解説します。利用する設備ごとの耐用年数も解説しますので、円滑に駐輪場を経営したい方はぜひ参考にしてみてください。

駐輪場経営では耐用年数の知識を押さえておく

駐輪場の経営は、月極タイプのほか時間貸しタイプという選択肢もあります。月極では収益の上限が決まっているので、より多くの収益を望める時間貸しタイプの駐輪場を検討する人も多いでしょう。 立地が良い2階建ての時間貸し駐輪場なら、限られた土地のスペースを最大限活用した経営ができます。ただし、大々的に駐輪場経営を行う場合は舗装や駐輪設備が必須です。補修まで見据えると、耐用年数が気になります。 駐輪場経営を検討するなら、耐用年数や減価償却についての知識を深めていきましょう。

減価償却とは

減価償却とは「資産は時間が経過するごとに価値が減っていく」という考え方のことです。購入した年に一度に経費にするのではなく、分割して少しずつ経費として計上します。 200万円の車を購入したケースで考えてみましょう。車の価値は、一気になくなることはありません。長期間使っているうちに徐々に価値が下がっていき、最後は資産としての価値がなくなります。経費についても購入した年に全額を計上するのではなく、200万円を何年かに分割して計上することになります。 減価償却できるのは「減価償却資産」と呼ばれ、以下のいずれかに当てはまる資産です。
  • 業務で使用している資産
  • 時間が経過することで劣化する資産

駐輪場経営では建物や建物付属施設、構築物、機械装置などが対象です。ただし、土地は時間の経過で価値が劣化しないために減価償却の対象には含まれません。何年にわたって減価償却するかを判断する際には、後述する「耐用年数」を使います。

耐用年数は減価償却できる期間のこと

耐用年数とは、減価償却資産の本来の用途用法で通常予定されている「効果持続年数」のことです。減価償却資産は使用するほどに価値が下がり、いつかは資産が持つ価値を喪失することになります。耐用年数が5年であれば、5年かけて減価償却費を計上します。

経営方式で耐用年数の重要性は変わる

駐輪場の経営方式は、大きく分けると以下の3つに分けられます。

  1. 1.自己経営
  2. 2.一括借り上げ
  3. 3.管理委託

自己経営は運営会社・管理会社と契約しないで土地のオーナーが自ら運営する方式です。駐輪場の設計・施工の発注、精算機・看板などの初期投資、清掃・管理、クレームやトラブル対応などをオーナーが全て自ら行う必要があります。

各種設備をしっかりと保守点検すれば使用できる期間を延ばすことができ、オーナーの手元に残る利益は増加します。ただし、利益率が向上するほど労力を捻出するのは個人のオーナーでは難しいでしょう。

業者に土地だけを提供する「一括借り上げ方式」であれば、維持費や修繕の心配は無用です。
メンテナンスやトラブル対応の全てを運営会社が行います。駐輪場の収支に関係なく、一定の収入が手に入るのがメリットです。

できるだけ手間をかけたくないなら、一切を任せられる一括借り上げという選択肢も検討しましょう。

駐輪場経営で利用する建物・機器の耐用年数

駐輪場を経営するなら、減価償却に使う「法定耐用年数」の知識が不可欠です。
駐輪場の経営に利用する可能性のある構築物や機器・設備の減価償却費を以下のとおりまとめました。

舗装道路・舗装路面(アスファルト) 10年
舗装道路・舗装路面(コンクリート) 15年
合成樹脂の屋根 10年
日よけ設備(金属製) 15年
ブロック塀 15年
側溝 15年
電気設備(蓄電池電源以外) 15年
自転車の駐輪装置 10年
ごみ置き場 7年
一次電源の引き込み 約15年

法定耐用年数を超えても即交換ということではありません。実際には耐用年数と別に日々の補修が必要です。コンクリートなど丈夫な素材は15年で交換ということはないですが、ひび割れが発生した場合等は補修を行います。

また「もとは別の用途で使っていて駐輪場として使っていなかった土地の整地費用」が発生する場合に注意が必要です。地ならし程度なら構築物として減価償却できますが、それ以上に手をかける場合は減価償却ができません。土地活用のために測量・土盛り・埋め立てなどが発生した場合、原則は土地の取得費に含めます。

耐用年数を踏まえて補修工事の依頼先を決めるポイント

駐輪場の経営には耐用年数があることを踏まえたうえで、業者に工事を依頼するポイントを解説します。駐輪場を長く経営するなら、補修工事まで見据えて依頼先を決めましょう。

見積もりは業者から複数を取得する

施工の業者を最初から1社に絞りこむことは避けましょう。最初に話をした業者を選びたい気持ちがあるとしても、見積もりは複数社にお願いするべきです。

複数の見積もりを提示してもらうことで、見積もりが適正かどうかを判断する材料になります。補修工事に関する相場はオーナー側では分かりにくいものです。1社だけの見積もりでは、業者の言い値で契約することになる可能性もあります。

見積もりが出たら、金額の内訳の詳細を確認します。詳細の説明がない場合は再提出を要望しましょう。他社と比較して高すぎる、または安すぎる見積もりの場合は「なぜこの金額なのか」を確認することも考えます。

こまめにメンテナンスをしてくれる業者を選ぶ

駐輪場の施行者との関係は、駐輪場を作ってもすぐに終わるものではありません。施工後も細かなメンテナンスを依頼することもあります。駐輪場内の事故やトラブルが起きないように、日頃のサポート体制もしっかり聞き取ることが必要です。

定期的なメンテナンスサポートはもちろん、中期・長期の保全計画までサポート体制が整った業者を候補にしましょう。見積もりの安さだけで有事の際にサポートをしてくれない業者を選んでしまうと、オーナーが管理・修繕する手間が増えて結局は損をすることもあります。

駐輪場の耐用年数の不安はプロに相談しよう

駐輪場の設備をきちんと管理・保全することで、法定耐用年数を超えて長く利用できます。ただし、個人オーナーが利益率のために頻繁に修繕を行うのは簡単ではありません。一括借り上げ方式や管理委託方式を選択して、管理会社とタッグを組むことをおすすめします。

管理委託する際の業者選びのポイントについては、「駐輪場の運営管理を丸投げしたい!管理委託と業者選びのポイント」を参照ください

修繕が適切に行われている駐輪場なら美観が維持され、耐用年数以上に機器を使えることで利益率の向上が見込めます。優秀な管理会社なら、利用者や機器のトラブルを迅速に対応・解決してくれるでしょう。

より良いパートナーを探している方におすすめしたいのが「アグナス株式会社」です。小規模から大規模向けまで、自転車・バイクの時間貸しから月極までとさまざまな駐輪場運営に対応しています。

オーナーの意向に沿った運用方針を提案でき、経営の手間と労力を全て解消させることも可能です。

駐輪場の経営は耐用年数を視野に入れることが大切

今回は駐輪場経営に関する「減価償却」「耐用年数」の基礎知識を紹介しました。駐輪場経営は耐用年数を意識した保全・管理が不可欠で、正しく管理すれば利益率の向上も見込めます。

まずは、駐輪場経営のトラブルと対処法を知り尽くしたアグナスにお気軽にご相談ください。

要約文:

駐輪場の経営を検討している人の中には、減価償却を意識した保全に頭を悩ませている方もいるのではないでしょうか。今回は駐輪場経営に関する「耐用年数」「減価償却」の基本知識と、機器ごとの耐用年数について解説します。

参考サイト: