マンションの管理会社に寄せられる苦情の1位は騒音だそうですが、第2位は共同スペースのトラブルなのだとか。そして駐輪場もその共同スペースの一つですから、当然そこにもいろいろなトラブルが発生しています。私がオーナーをしているマンションでは、おそらく他と同じで、みんなで譲り合って使用するという暗黙の了解ルールを採用していました。ところが、調べてみるとかなり深刻な事態になっていたのです。

駐輪場は自動車と違って指定場所がありませんが、それも暗黙の了解で駐輪場所はだいたい決まっているようです。しかし新しい入居者、もしくは新しい二輪車が増えると、いつもの場所ルールが破られてしまうことになります。そこでトラブルが発生するのです。

結果的にどちらかが譲れば、大きなトラブルにはならないのですが、どちらも譲らずに相手の自転車をどかしあい、放り投げるような争いに発展したときなど、片方の入居者は結局そのトラブルがもとでマンションも退去されてしまいました。私からすれば大きな痛手となります。

他にも、完全に数か月間使用されていない錆だらけの放置自転車、または大きな自動二輪車、自転車の修理、洗浄器具を放置したままの自転車など、いろいろなトラブルが発生し、私のマンション内ではあまり良くない雰囲気が漂っていました。さすがに放置するわけにはいかず、それならと部屋別の二輪専用スペースを作ることにしたのです。最低限の簡素なものですが、これによってトラブルが無くなりました。相談に乗っていただいたのはアグナスさんですが、住民専用ですから大掛かりな設備は必要なく、強いて言えば自転車とバイクのスペースを分けたくらいでしょうか。

たったこれだけのことで、自分のマンションがぐっと良くなったように思います。住民の方からも好評を得ています。マンション経営をされている方、意外な駐輪トラブルに気付かずに損をしていませんか。