私が駐輪場の経営を始めてから間もないころ、こんな光景を見かけたのです。それは雨の日に、濡れながら雨合羽を準備するひと、または傘をたたむ人、目的地に急いでいるのでしょう、大急ぎで駐輪場を離れよう人など様々でしたが、いずれも大変そうでした。私はそれを見ながら駐輪場に屋根があればもっとゆっくり準備できるし、また大切にしている自転車が雨風にさらされて汚れることも防げるのではと思いました。そこで早速駐輪場に屋根を付けたのです。

予算は少なかったのですが、屋根の相談をこちらでおこなったところ、安い屋根はたとえ見栄えが良くても壊れやすいものが多いと聞いていたからです。ですが、思っていたほど高くもなく立派な屋根を付けていただきました。屋根を選ぶポイントはもちろん頑丈さもあるのですが、例えば想定外の強風の場合、支柱ごと倒壊するようなことにならないように屋根部分だけが外れるようになっていたり、さまざまな工夫がなされているようです。駐輪場の専門業者ならではの細かいアドバイスをいただき、本当に安心して施工をお任せすることができました。

さて、屋根を取り付けた結果ですが、もちろん好評です。雨の日だけでなく日差しの強い日なども暑さ除けになっているようです。とくに今年のような猛暑では大好評で、屋根のないところに停めて置いたら暑さで自転車のパーツが曲がってしまったとか、自転車が熱をもってしまって、しばらくまともに走れなかったなど、たいへんなお話をいろいろ聞いております。

また、鳥の糞を心配しなくていいから助かるなどのお声もいただいております。今回、思いつきから勢いで屋根を取り付けましたが、感謝の声をいただいて本当に良かったと思いました。