運営会社:アグナス株式会社

駐輪場経営は本当に儲からない?よくある失敗事例と成功のポイントを解説!

駐輪場経営は本当に儲からない?よくある失敗事例と成功のポイントを解説!

駐輪場経営に興味がある人の中には、駐輪場が儲かるのか疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか。

本記事では、駐輪場の利用状況と収入モデルについて解説します。

駐輪場が儲からない失敗事例についても解説しますので、土地活用にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

駐輪場経営は儲からないのか?

不動産投資や駐車場経営と比べて、駐輪場経営は儲からないといわれています。しかし国土交通省の調査によると、市町村は放置自転車を解消するために駐輪場を年々増やしています。また民間の事業者に対しても駐輪場の設置を求めており、駐輪場の運営費に対する助成がなされるほどです。

駐輪場経営では大きな収益が見込めないと言われていますが、決して儲からないわけではありません。

出典:駅周辺における放置自転車等の実態調査の集計結果|国土交通省

駐輪場の利用状況

ここからは、駐輪場の利用状況についてご紹介します。先述した国土交通省の調査「駅周辺における放置自転車等の実態調査の集計結果」によると、平成元年に約277万台だった駐輪可能台数が、平成23年になると約346万台まで増加(22年間で約25%増)しています。またこのうち約243万台が有料の駐輪場として運営されており、約7割の160万人が一時利用ではなく定期利用(月極)として利用料金を支払っているようです。

出典:駅周辺における放置自転車等の実態調査の集計結果|国土交通省

駐輪場の収入モデル

まずは駐輪場の利用料金における相場ですが、定期利用については月額1000円もしくは2000円台が最も多いとされています。利用台数や地域により料金設定は異なるでしょうが、収入モデルの例として月額2000円を定期利用料金とし、駐輪可能台数が50台ある駐輪場の場合をシミュレーションしてみましょう。

月額2000円で募集して駐輪可能台数である50台がすべて埋まったとすると、2000円×50台=月額10万円となり、年間収益は120万円になります。自転車を固定するためのラックを含めて自転車1台を駐車するためには、幅60cm、長さ190cmで面積1平方メートル以上が必要になります。50台規模の駐輪場を作るとすると、幅30m(60cm×50台)、長さ190cmのスペースが必要になりますが、駅近くであれば駐車場の空きスペース等の小規模駐輪場でも充分に利用者が見込めます。

駐輪場経営の収入については、「駐輪場経営は儲かるの?収入事例と儲けるコツもご紹介します!」を参照ください。

駐輪場経営が儲からない理由と失敗事例

ここからは、失敗事例を交えながら、駐輪場経営が儲からない理由を解説します。

立地調査を怠ってしまった

駐輪場経営は立地条件が最も重要なため、立地調査を怠ると駐輪場が全く利用されないといった事態になりかねません。近隣に競合の駐輪場が設置されていないか、駐輪場を必要としている人がどの程度いるのか等、徹底したリサーチが必要です。

多くの方が自身で立地調査を行う技術を持っていないと思われるため、まずは業者に相談して駐輪場の需要があるか教えてもらいましょう。

料金設定が不適切だった

こちらも立地調査の際に知っておきたいことですが、近隣駐輪場の料金設定は調査しておきましょう。一般的に駐輪場経営のライバルになるのが、市町村が経営する駐輪場なので、それよりも安い料金にするのがおすすめです。

近隣エリアに競合の駐輪場が建設された

駐輪場を設置する際に立地調査を徹底していても、後から競合の駐輪場が参入してくるケースがあります。競合相手は先に設置していたこちらの駐輪場を意識した料金設定を行っているはずなので、必要があれば料金設定を見直しましょう。

認知されるまでにかかる時間を計画していなかった

駐輪場経営が軌道に乗るまでは、半年から1年ほど時間がかかります。理由は駐輪場経営が認知型ビジネスだからです。そのため、初めは収益につながらないことを認識したうえで、駐輪場ができたことを認識してもらうための工夫が必要です。

方法としては、一定期間駐輪場の利用料金を無料にするといったことや、定期利用料金の割引等が有効です。まずは利用者に認知してもらい「この場所なら契約(もしくは利用)してもいい」と思ってもらうことを意識しましょう。

運営方式選びに失敗してしまった

運営方式は「管理委託方式」と「一括借上方式」の2種類に大別されます。管理委託方式は基本的には自身で経営を行い、トラブル時の対応のみを管理会社へ委託する方式をいいます。一括借上方式は、自身の土地を業者へ貸すことで、業者から毎月決まった賃料を受け取る方式のことをいいます。

管理委託方式を選べば、駐輪場経営により発生した収益を得ることができますが、土地活用の素人がいきなり成功するほど甘くはありません。経営手法に自信がないのであれば、一括借上方式を選択して業者から安定した賃料を得ることをおすすめします。

駐輪場経営で儲からないリスクを回避する方法

ここからは、駐輪場経営で収益を安定化させるために必要な方法を解説します。

立地調査に全力を注ぐ

立地調査の重要性については先述したとおりですが、駐輪場経営で成功するポイントは立地条件がすべてです。駐輪場経営は基本的に駅前やオフィス街等の限られた地域でないと、利用者が見込めず失敗してしまいます。そうならないように、駅の利用客(ボリューム)を調べることから始めて、近隣にある駐輪場の場所や料金設定を調査しましょう。

競合の動向をこまめに確認する

駐輪場経営は機械を設置して終わりではありません。利用者からの認知を得て、順調に収益が出るようになったとしても、競合の動向はこまめに確認するようにしましょう。

近くに駐輪場が設置された場合や、近隣の環境が大きく変わるようなイベントには注意したいところです。確認の基準として、毎月の売り上げを参考にする方法もありますが、地域の駐輪場に詳しい運営会社に相談してもいいかもしれません。

初期費用をできるだけおさえる

駐輪場の利回りについては「駐輪場経営で40%の利回りは可能?月極とコインの特徴をそれぞれ解説!」で詳しく解説していますが、短期間で収益が出るようにしたいのであれば、初期投資をできるだけおさえることで利回りを上げることができます。

利回り(%)を計算する際は「年間収益÷投資額(土地購入費等の初期費用)×100」で求めることができます。冒頭にお伝えした収入モデルで利回りを計算すると、年間収益は120万円で、初期投資を300万円(土地購入費用や機械装置費用等)とします。すると利回りは、120万円÷300万円=40%となります。これでも充分な利益ですが、投資額が維持管理費用だけ(仮に100万円とします)でよくなったとすると、利回りは、120万円÷100万円×100=120%となります。

自身で駐輪場を経営する場合の経費は設置する機械の内容等により異なりますが、かけるべき費用とおさえる費用を区別して駐輪場経営を成功させましょう。

初期費用の負担なく収益が出るようにしたいのであれば、一括借上方式を選択してもよいでしょう。自身が所有する土地を業者へ貸与することになりますが、初期費用の負担なく業者から賃料を受け取ることができます。

信頼できる運営会社に委託すること

管理業務を委託する際だけでなく、一括借上方式を選択する際にも、駐輪場経営に詳しい運営会社に相談・委託することが大切です。駐輪場経営を得意としている業者であれば、立地調査や料金設定のときに、自分では気づかなかった知恵を与えてくれることでしょう。また成功事例や失敗事例を教えてもらうことで、自身の経営に事例を活かせるはずです。

駐輪場経営で失敗しないためのポイントについては、「駐輪場経営に失敗する原因とは?ありがちなを参照ください。

駐輪場経営は時間をかければ儲けることができる

ここまで駐輪場経営が本当に儲かるか解説してきましたが、成功のポイントは「立地調査」と「信頼できる業者を見つけること」の2つだと確信していただけたのではないでしょうか。駐輪経営は大きな収益が上がる投資ではありませんが、失敗をする可能性が低い投資だと言えます。駅近くに土地を所有されている方で、空きスペースの活用や放置自転車に悩まされているなら、ぜひ駐輪場経営をご検討ください。

駐輪場経営については、まずはアグナスへご相談ください。

要約文:

駐輪場経営は上手くいけば、年間100万円以上の収益を得ることが可能です。しかし周辺調査や料金設定を間違えると、経営に失敗してしまいます。この記事では失敗事例を交えながら、駐輪場が儲からない原因を解説します。

参考サイト: