土地を活用する方法には賃貸経営や店舗経営、駐車場・駐輪場経営などが挙げられます。土地の活用は初期費用が必要であり「お金のかからない方法を知りたい」方もいるでしょう。 本記事では、お金のかからない土地活用のアイデアやメリット・デメリットを紹介します。余っている土地に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

お金がかからない土地活用のアイデア＆ビジネス

お金のかからない土地活用には5つの方法があります。それぞれの特徴やメリット・デメリットを確認し、あなたの持つ土地に合う方法を検討してください。

土地を貸し出す「定期借地」

定期借地とは一定期間、土地を貸し出して賃料を得られる方法で、借主側が建物の建築管理をおこなうため初期投資不要で収入を得られます。

メリット	デメリット
・土地が返却される	・収益性は低い
・土地管理の手間が省ける	・長期契約（最低10年）

定期借地には一般定期借地権・事業用定期借地権・建物譲渡特約付借地権の3種類があり、用途制限や契約期間が異なります。

定期借地権の種類	用途制限	契約期間
一般定期借地権	用途制限なし（アパートやマンションの建設も可能）	50年以上
事業用定期借地権	工場や商業テナントなどの事業用	10年～50年
建物譲渡特約付借地権	用途制限なし ※30年経過時に地主が建物を譲り受けられる	30年

定期借地は自分に適した方法で土地を貸し出せる、お金のかからない土地活用です。

駐車場・駐輪場などを経営する「暫定利用」

暫定利用は駐車場や駐輪場として一時的に土地を活用して、収益を発生させる土地活用方法です。間口が狭い土地は駐輪場に、小さめの土地は立体駐車場にする方もいます。

メリット	デメリット
・安定的な収益が期待できる ・変形地も活用できる	・収益性は低い ・節税対策にならない

駐輪場・駐車場経営は設備や撤去が容易で別事業へ転用しやすいため、活用方法に迷う方にもおすすめの土地活用方法です。 駐車場・駐輪場経営が気になる方は、ぜひアグナスまでご相談ください。アグナスは一人ひとりに合ったプラン提供から設計・施工・管理まで、すべて請け負っています。初期費用ゼロ円の一括借り上げもできるため、お金のかからない土地活用をお探し中の方も安心してご利用いただけます。

リースバック方式を利用した「賃貸事業」

リースバック方式の賃貸事業は企業が地主に融資をして建物を建築し、賃貸として収益を生む土地活用方法です。融資額の返済は毎月発生する賃料から支払うため、初期費用のかからない賃貸事業になります。

メリット	デメリット
・撤去リスクが低い ・銀行より好条件で融資を受けられる	・契約期間中の撤去で税金が発生する ・長期間の返済になる可能性が高い

初期投資せずに賃貸事業を始めたい方は、低リスクで土地活用できるリースバック方式を選ぶとよいでしょう。

信託会社に委託して収益を得る「土地信託」

土地信託は一定期間信託会社や金融機関に土地を運用してもらい、収益の一部を配当金として受け取る土地の活用方法です。

メリット	デメリット
・契約満了後は土地が手元に戻る ・相続税の減税対策になる	・手数料がかかる ・配当金がもらえない可能性がある

土地信託は土地活用のプロに運用を任せられるため、活用方法が見つからない方や土地に関する知識がない方におすすめです。

広い土地を所有しているなら「等価交換」

等価交換は土地や街を開発する事業者であるデベロッパーに土地の一部を提供し、賃貸やオフィスビルなどの収益建物を建ててもらう土地の活用方法です。建物を建設したあとは、提供した土地分の不動産を得られます。

メリット	デメリット
・収益性が高い ・相続税の減税対策になる	・一部の土地を手放す必要がある ・等価交換できる土地は限られる

等価交換は低リスクで高い収益性が見込める土地活用方法です。

田舎の土地は長期継続できる「太陽光発電や貸農園」

都市部よりも収益性が発生しにくい田舎の土地は、長期間継続できる太陽光発電や貸農園での活用がおすすめです。

メリット	デメリット
・撤去リスクがない ・土地管理の手間が省ける	・収益性は低い ・天候に左右される

太陽光発電や貸農園は、集客しづらい地域の土地を有効活用できる方法です。

お金をかけずに土地活用をするうえでの注意点

お金のかからない土地活用は初期費用に困らない一方で、3つの注意点があります。土地活用における注意点を確認して、あなたの希望と土地の特徴に合わせた活用方法を検討しましょう。

土地が自由に使えなくなる

駐輪場や駐車場経営などが該当する暫定利用以外の土地活用は、企業側が運用や貸し出しをおこなうため土地を自由に使えません。今後、土地活用の方法を変える可能性がある方は暫定利用を選択するのがおすすめです。

どの程度、収益を得られるか確認する

収益が発生しないと土地の維持が難しくなるため、活用方法を決めるときは収益目安の確認も重要です。経費を踏まえ、どの程度収入を得られるのか計算しましょう。

用途地域とニーズの確認をする

都市部の土地に建物を建設する際は、建築基準法で定められている用途地域の確認が必要です。用途地域とは建築可能な建物の種類や用途が決められているルールであり、順守しなければいけません。 第一種低層住居専用地域内においては、別表第二（い）項に掲げる建築物以外の建築物は、建築してはならない。ただし、特定行政庁が第一種低層住居専用地域における良好な住居の環境を害するおそれがないと認め、又は公益上やむを得ないと認めて許可した場合においては、この限りでない。 引用：e-Gov法令検索　建築基準法　第四十八条 土地活用で収益を重視したい場合は、周辺住民のニーズを把握して用途を決めるのがおすすめです。土地活用の際は用途地域を遵守しつつ、目的との擦り合わせをおこないましょう。

まとめ

お金をかけずに土地活用をはじめる方法には、定期借地や暫定利用・リースバック方式の賃貸事業などがあります。それぞれメリットとデメリットがあり、土地が自由に使えなくなる場合もあるため、しっかりと検討したうえで最適な活用方法を見つけてください。土地を自由に使いたい方は、駐車場・駐輪場経営の暫定利用がおすすめです。駐車場や駐輪場経営をお考えの際は、アグナスへご相談ください。