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駐輪場経営の業務に関する疑問を徹底解説!必要な業務と注意ポイントは?

駐輪場経営を検討している方の中には、駐輪場経営における業務の内容や量を具体的に知りたいとお考えの方がいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、駐輪場経営のために必要な業務と注意点を解説します。駐輪場経営の業務について疑問を抱えている方はぜひ参考にしてください。

まずは知っておきたい駐輪場経営の基本

はじめに駐輪場経営の概要とメリットについて、把握しておきましょう。

駐輪場経営の概要

駐輪場経営とは、ユーザーに自転車を置く場所を提供し、その対価として利用料金を受け取り、利益を得ることをいいます。駐輪場を経営するためには、ある程度整地された土地、駐輪設備、料金精算システムが必要です。管理人が常駐している場合は、料金精算システムではなく手作業の集金も不可能ではありません。

駐輪場の種類は、その契約形態によって以下の2種類に分類されます。

  1. 月極駐輪場

月極駐輪場ではユーザーと1カ月単位での契約を締結し、定期的に賃料を受け取ります。近隣に職場や自宅、駅がある利用者が月極で駐輪場を借りるケースが多く、安定した収入を得やすい傾向です。

  1. 時間貸し駐輪場

時間貸しの駐輪場は、「1時間●●円」というように料金を設定し、駐輪した時間に応じて料金を受け取る駐輪場です。多数のユーザーが使用するため、料金を支払わなければ出庫できない仕組みや料金精算システムが必要です。時間貸し駐輪場は月極駐輪場のように安定はしないものの、立地によってはより多くの収入が得られるケースもあります。

駐輪場経営のメリット

駐輪場経営のメリットは以下の通りです。

  • ほかに活用方法がない遊休地でも収益化できる
  • 少ない初期費用でスタートできる
  • 管理を一任すれば手間をかけずに収入を得られる
  • 建物の建設等が始まるまでのわずかな時間でも可能

駐車場やアパート経営とは異なり、10坪程度の狭小地であっても駐輪場経営は可能です。また必要な機器や設備がそれほど多くないため、初期費用も高額にはなりません。管理・運営を専用の事業者に一任すれば、オーナー様はほとんど手間をかけずに利益を得られます。

駐輪場経営の経営方式は?

駐輪場経営の経営方式は大きく分けて以下の3種類です。オーナー様が駐輪場経営に費やせる時間や労力を考慮して、無理のない経営方式を選択しましょう。

オーナーが自分で管理する「自営方式」

自営方式とは、オーナーが自分で駐輪場の運営・管理を行う経営方式です。第三者に管理料等を支払う必要がなく、駐輪料金のすべてを収入として受け取ることができます。ただし日頃の管理業務や保守点検、トラブルの解決といった業務のすべてをオーナーが行う必要があり、仕事をお持ちの方は煩わしさを感じることもあるでしょう。

専門業者に管理を委託する「管理委託方式」

管理委託方式とは、駐輪場の管理を専門とする業者に、業務の一部、もしくは全てを任せる経営方式です。管理を一任するかわりに、賃料収入の中から管理料を業者に支払います。駐輪場管理業者は、精算システムや駐輪設備等も提供してくれることから、そういった機器の費用も月々の管理料に含まれることもあります。

管理委託方式であれば、オーナーは、時間と労力をほとんどかけることなく駐輪場を経営できます。

管理委託については、「駐輪場の運営管理を丸投げしたい!管理委託と業者選びのポイント」をご覧ください。

駐輪場運営会社に土地を貸す「一括借上方式」

一括借上方式とは、サブリースとも呼ばれる経営方式です。駐輪場運営会社が土地をオーナーから借りて賃料を支払います。駐輪場の運営・管理のすべては運営会社が行い、駐輪場から得られる収入はすべて運営会社のものになります。駐輪場の稼働状況を問わず、オーナーは一定の賃料を受け取れる点が一括借上方式のメリットです。3つの経営方式の中では最も、手間がかからず収入が安定する方法といえます。

駐輪場経営で発生する業務

駐輪場経営において、どのような業務を行う必要があるのでしょうか。具体的な業務内容を確認しておきましょう。

オープン時に必要な業務

駐輪場をオープンするに当たっては、土地の整地、アスファルトの舗装、精算システムや駐輪施設の設置が必要です。自営方式を選択した場合は、これらの手配はすべてオーナーが行います。管理委託方式や一括借上方式の場合は、運営会社が行うことがほとんどです。

また駐輪場オープンにあたっては、Webや新聞への広告の展開、近隣への看板の設置も必要になります。

日常的に発生する業務

駐輪場の経営にあたっては以下の業務が日常的に発生します。

  • 定期的な機器のメンテナンス
  • 定期巡回
  • 現場の清掃
  • ユーザーからの問い合わせ対応
  • 精算システムへの釣り銭の入金や売上金の回収
  • 長期間放置自転車の対応
  • 売り上げや経費の記録、年に1度の確定申告

管理委託方式、一括借上方式の場合は、運営会社が上記の業務を担当します。自営方式の場合は、これらの業務のすべてをオーナーが担うことになります。

駐輪場経営は「土地が稼いでくれる」というものの、ある程度の管理業務は欠かせません。清潔で安全かつ信頼できる駐輪場を維持し続けなければ、ユーザーの足が遠のいてしまいます。

突発的に発生する業務

駐輪場経営においては、定期的に必ず発生するとはいえないものの、突発的に高頻度で発生する業務もあります。それが駐輪場内でのトラブルへの対応やユーザーからの問い合わせ対応、放置自転車への対応などです。

たとえば駐輪マナーに関するユーザー同士のトラブルや、機器の故障などが挙げられます。こういったトラブルにはスピーディーな対策が求められるため、時間を問わず対応しなければなりません。

駐輪場経営でおこるトラブルの対策については、「駐輪場経営者にトラブルはつきもの?よくある5つの失敗と対策案を紹介!」をご覧ください。

駐輪場経営の注意点

駐輪場を経営するにあたって気をつけるべきことは以下の4点です。

  • 立地によって得られる収益が大きく変わる
  • 賃貸住宅よりも税金が高額になり、手元に残る利益が少ない
  • 自営方式の場合、24時間365日の休みない問い合わせ対応を求められる
  • 日々の売り上げの集計や確定申告などの経理業務が必要

駐輪場経営はどのような土地でも可能ではありますが、立地によっては利用者数が少なく思うように利益を上げられないおそれがあります。「自動車ユーザーが多く、駅から遠い住宅地の中の狭小地」のように、利用するユーザーがそれほど存在しないような土地は駐輪場経営に向いていません。また安定した収入を得られる駐車場や駐輪場経営は、「手間がかからない」といわれることが多いですが、必ずしも「何もしなくてもよい」わけではありません。

駐輪場経営は初期投資が少なく、リスクが小さい不動産活用法に感じられます。しかし、実際には土地に向き・不向きがあること、そして自営方式の場合は定期的な管理業務が求められることを理解しておきましょう。

駐輪場経営の業務なら駐輪場運営の専門業者に相談を

駐輪場経営は、狭小地を活用できる上に、初期投資が少なく管理の手間がかからないといわれています。ただし自営方式で駐輪場を経営する場合には、オーナーの尽力が欠かせません。

時間や労力をかけずに駐輪場を経営したい方は、管理委託方式や一括借上方式を選択するとよいでしょう。またご自身の土地が駐輪場に向いているかどうか、またどれほどの利益を得られるかを知りたい方は、駐輪場運営を専門とする業者に問い合わせてみましょう。

要約文:

駐輪場経営においては、オーナーが管理業務を全て担当する自営方式、業者に管理を任せる管理委託方式、土地を業者に貸し出して賃料を得る一括借り上げ方式の3種類が存在します。管理委託方式や一括借上方式であれば、日々の清掃や精算、機器のメンテナンスやトラブルの対応を業者に任せることができます。自営方式であればオーナーが全て行わなければなりません。

参考サイト: