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駐輪場経営の経費率は?月々のキャッシュフローを増やすコツをご紹介

駐輪場経営の経費率とは

土地活用の方法として、駐輪場経営に注目されている方の中には、どんな経費がかかるのか分からず悩んでいらっしゃる方もいるでしょう。そこで今回は、駐輪場経営を検討されている方に向けて、駐輪場経営に、どのような経費がかかるのかを解説します。

キャッシュフローを増やすためのコツについてもご紹介しますので、駐輪場経営の資金計画でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

駐輪場経営でかかる経費

駐輪場経営にかかる経費と一口にいっても、どのような駐輪場経営をするかによって異なります。もともと所有している土地を活用する場合は、土地の取得費用がかかりません。しかし、新たに土地を購入する場合は、その取得費用も経費として見積もっておく必要があります。

その他、下記のような駐輪場経営の経営方式によって、駐輪場経営にかかる経費は大きく変わります。なお、いずれの方式で駐輪場経営をする場合でも、固定資産税は発生します。

それぞれの経営方式

自営方式とは、文字通り自分で駐輪場経営すべての管理を行う方式です。そのため、設備の設置及び管理に至るまで、全ての経費が自己負担となります。 なお、管理を管理会社に委託することもできますが、別途委託費用が必要となります。

また、管理委託方式(一括借り上げ方式)は、設備の建設から運営および管理など全てを業者に委託する方式です。そのため、初期費用や管理などの手間や経費がかからず、固定の賃料収入を得られます

月極か時間課金か

月極の駐輪場であれば毎月または一定期間の賃料を振込等で回収することができます。

自己経営方式で、賃料回収業務を管理会社へ委託もできますが、管理委託費がかかります。

一方、時間課金(時間単位)にする場合、有人駐輪場にするためには、その管理人の人件費が必要になります。無人駐輪場にするためには、精算機等の設置費用が必要になります。なお、管理委託経営方式の場合は、月極か時間課金かに関わらず、経費はかかりません。

駐輪場経営の利回りについては、「駐輪場経営で40%の利回りは可能?月極とコインの特徴をそれぞれ解説!」をご覧ください。

機械式か平置き式か

機械式の駐輪場は、省スペースに多くの自転車を駐輪させることができます。地下型、地上型、ビル組み込み型がありますが、いずれも設備建設に多くの費用がかかります。

規模の大小を問わず、自営方式で機械式の駐輪場経営をする場合、そのメンテナンス費用も必要となります。 一方で、平置き式の駐輪場は、大規模な設備建設が必要ありません。

上記をまとめますと、自己所有の土地で、管理委託方式による駐輪場経営をする場合、どのような駐輪場経営をするにしても、初期費用および経費はかかりません。 一方、自己所有の土地で、自己経営方式による駐輪場経営をする場合、上段で触れた【月極か時間課金か】【機械式か平置き式か】の組み合わせによって、初期費用および経費の大きさは異なります。 例えば、平置き式の屋根なし月極駐輪場であれば、ほとんど初期費用および経費はかからないでしょう。

駐輪場経営のケーススタディ

自己所有の土地で、平置き(屋根あり)、月極の駐輪場経営を、自営方式または管理委託方式(一括借上方式)で行った場合、どのような違いが生じるかご説明します。自転車は15台駐輪できるものとし、駐輪料は月額3,000円/台。屋根以外の設備はないものとします。

自己経営方式

収入は、15台分すべて契約がある場合、45,000円。ただし、契約台数の状況によって、賃料収入は変動します。駐輪場の屋根の設置費用(初期費用)として75万円程度かかる以外、経費は固定資産税等の税金負担以外は特段かかりません。なお、75万円をローン(5年返済、金利5%)で行う場合、返済額は14,000円程度となります。

このケースでは15台の駐輪契約がある場合、固定資産税を除いた毎月の利益(ローン利用有)は31,000円。経費率は30%(元金部分含む)となります。

管理委託方式(一括借上方式)

収入は、固定賃料36,000円(15台分すべて契約がある場合の8割程度)。この賃料は契約台数の状況に関わらず一定です。初期費用、経費は全て業者負担となりますので、固定資産税等の税金負担以外の負担はありません。 このケースでは駐輪契約の台数に関わらず、固定資産税を除いた毎月の利益は36,000円。経費率は0%となります。

キャッシュフローを増やすコツ

駐輪場経営に関わらず、キャッシュフローを増やすには、収入を増やすか、支出を抑えるかのどちらかしかありません。

収入を増やすためには、駐輪場を拡張する必要があるため、新たな土地と費用が必要になります。もしも、限られた敷地で駐輪台数を増やそうと思えば、機械式の駐輪場経営を考える必要があるかもしれません。自己経営方式では、機械設備の建設設置費用、メンテナンス費用は自己負担になります。とはいえ、稼働率に比例して収入はアップします。

一方、管理委託方式であれば、すべて業者負担となるため、機械式の駐輪場経営でも支出を抑えながら収入を増やすことができるかもしれません。また、経験や実績に基づいて、立地に適した駐輪場の方式を提案してもらえる可能性もあります。ただし、どれだけ稼働率がアップしても収入は固定となります。

駐輪場の経営スタイルは、一長一短あります。コストバランスを考えながら、自分にとって最適な方法を選ぶことが大切です。 駐輪場経営の収入事例については、「駐輪場経営は儲かるの?収入事例と儲けるコツもご紹介します!」をご覧ください。

まずは駐輪場ニーズを把握しよう

駐輪場経営は、立地が利益を左右するといっても過言ではありません。活用方法を検討している土地が、駐輪場としてどれくらいの稼働率が見込めるのか、周辺のニーズや競合の状況などを自分一人で調査し、適切な駐輪場経営のスタイルを見極めるのは難しいかもしれません。

いくら初期費用や経費が少ない駐輪場経営とはいえ、漠然と自己経営方式でスタートしたものの、一向に稼働率があがらない状況は望ましいものではありません。駐輪場経営を検討する際には、ニーズ把握を兼ねて、駐輪場経営をサポートする業者に相談してみてはいかがでしょうか。