運営会社:アグナス株式会社

所有する土地で駐輪場経営をするメリットとは?成功するためのポイントも解説

土地を所有している人の中には、「自分の土地で駐輪場経営を始めたほうが良いのだろうか」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。結論をいえば、できるだけ費用をかけたくない方や活用が難しい土地を所有している方には、駐輪場経営が適している可能性があります。

 

今回は、所有する土地で駐輪場経営をするメリットやデメリットなどを解説します。駐輪場経営に成功するためのポイントも解説していますので、駐輪場を設置して土地を有効に活用したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

所有する土地で駐輪場経営をする4つのメリット

数ある土地活用方法のなかで駐輪場経営が選ばれるのは、ここでご紹介する4点のメリットがあるためです。1つずつ確認していきましょう。

 

1.初期費用を抑えられる

平面駐輪場の場合は、所有する土地を整地して自転車のロック装置や料金の精算機などを設置するだけで始められます。アパートやマンションとは異なり建物を建てる必要がないため、初期費用を抑えられます。

 

また、運営会社に土地を預けて駐輪場経営をしてもらうのであれば、オーナーは初期費用や撤去費用を負担する必要がありません。

 

2.短時間で経営を開始できる

駐輪場経営は、早い場合だと事業を計画してから2週間ほどで開始可能です。

 

短期間で事業を開始できると、無収入となる期間が短くなるため、借入金の返済や固定資産税の支払いなどで資産を取り崩さずに済む可能性があります。

 

3.狭小地や変形地でも始められる

狭い土地やいびつな形をしている土地(変形地)は、賃貸住宅の建設が困難なケースがあります。自動車が出入りしにくい土地であれば、駐車場の設置も難しいでしょう。

 

駐輪場は、狭い土地であっても30平方メートル以上あれば設置が可能です。変形地の場合は、正方形や長方形の土地よりも収容率は少し下がるものの十分に設置できます。

 

4.他の活用方法に転用しやすい

駐輪場の設備は、主に精算機とロック装置などであり、それらを撤去するだけで事業から撤退できます。立体駐輪場であっても、アパートやマンションほど解体工事の難易度は高くありません。

 

将来的に賃貸住宅や駐車場などの経営にシフトする可能性があるオーナーにとって、駐輪場は賢い選択といえます。

 

駐輪場経営のメリットについては、「なぜ駐輪場経営をおすすめするのか?4つのメリットと始める手順について解説!」を参照ください。

 

 

所有する土地で駐輪場経営をするデメリット

次に、駐輪場経営のデメリットを2点解説します。

 

1.利回りが低い傾向にある

駐輪場の利用料は、アパートやマンションの賃料よりも安価です。設備の維持費用は安い傾向にありますが利用料も安いため、高い利回りは期待できません。

 

一方で、需要が見込めるエリアであれば、立体駐輪場で2階や3階に駐輪スペースを確保することで、収益性を高められます。

 

駐輪場経営の利回りについては、「駐輪場経営で40%の利回りは可能?月極とコインの特徴をそれぞれ解説!」を参照ください。

2.固定資産税や都市計画税に軽減措置が適用されない

土地を所有している場合、固定資産税を年に1回支払われなければなりません。土地が市街化区域にあるのであれば、都市計画税も納める必要があります。

 

居住用の住宅が建っている土地(住宅用地)であれば、所定の要件を満たすと固定資産税と都市計画税に軽減措置が適用され、税負担を抑えられます。しかし駐輪場がある土地は住宅用地とはみなされないため、固定資産税と都市計画税の軽減措置は受けられません。

 

駐輪場の運営方式

駐輪場の運営方式には「自営方式」「管理委託方式」「一括借上方式」の3種類があり、それぞれ特徴が異なります。駐輪場経営を始めるときは、ご自身に合った運営方式を選ぶことが大切です。

 

自営方式

自営方式では、駐輪場経営のすべてを土地のオーナーが担当します。土地の整地や駐輪場設備の設置だけでなく、駐輪場の管理や維持、トラブル対応などすべての業務をしなければなりません。

 

業者に管理委託費を支払わなくてよいため収益性はもっとも高くなりますが、オーナーの負担も高い運営方式といえます。

 

管理委託方式

管理委託方式では、運営会社に駐輪場のメンテナンスや利用料金の回収などの管理・運営を委託します。月極の駐輪場では、入居者の募集や契約の締結なども委託が可能です。

 

管理委託方式を選んだ場合、収入の中から運営会社に対して管理委託費を支払います。また土地の整地や設備の設置費用は、全額オーナー負担となります。

 

一括借上方式

一括借上方式では、駐輪場の管理や運営だけでなく土地の設置や設備の設置なども業者が担当します。管理の手間や時間だけでなく、基本的に初期費用や維持費用もかかりません。

 

一括借上方式を選ぶと、オーナーは駐輪場の利用者数にかかわらず毎月固定の賃料収入を得られます。利用者数が増加してもオーナーの賃料収入は増えませんが、利用者数が減っても賃料が減る心配はありません。

 

駐輪場の種類

駐輪場には、「月極駐輪場」と「時間貸し駐輪場」があります。

 

月極駐輪場は、利用者と個別に契約を結んで毎月賃料を支払ってもらう駐輪場です。利用者が集まれば安定した賃料収入を得られる反面、契約してくれる顧客を探す必要があります。

 

時間貸し駐輪場は、利用者が駐輪した時間に応じた利用料を徴収する駐輪場です。立地条件にもよりますが、収益は時間貸しのほうが高い傾向にあります。また周囲に新たな駐輪場ができると利用者が減少したり、利用料の値下げが必要になったりすることがあります。

 

駐輪場経営を成功するために知っておきたいポイント

では、駐輪場経営をするときは、どのような点に注意すれば良いのでしょうか?ここでは、駐輪場経営で成功するために知っておきたいポイントを解説します。

 

所有する土地が駐輪場経営に向いているか確認する

所有する土地が駐輪場に向いているかを、事前に確認しておきましょう。一般的に駐輪場経営が向いているといわれる土地の条件は、以下の通りです。

 

  • 駅周辺にある
  • 自転車やバイクの利用が多いエリアにある
  • 放置自転車禁止区域にある
  • 放置自転車や違法駐輪が多いエリアにある など

 

とくに所有する土地が駅から150メートル以内にある場合、駐車場を設置できる広さがあったとしても駐輪場を設置したほうが高い収益が期待できます。

 

また放置自転車や違法駐輪が多いエリアに駐輪場を設置することで、安定した収益が期待できるだけでなく社会貢献にもなるでしょう。

 

周辺の競合や料金相場を確認する

駐輪場経営を始める前に、近隣にある駐輪場の種類を確認することで月極と時間貸しのどちらの需要が高いかを把握できます。

 

また周辺の駐輪料金を調査し、相場を把握することも重要です。相場よりも高く設定してしまうと、利用者に敬遠されてしまい収入は減少するでしょう。そのため駐輪場の利用料金は、相場をもとに適切に設定する必要があります。

 

専門家に相談する

駐輪場経営を始める際は、駐輪台数や駐輪スペースのレイアウト、利用料などさまざまなことを決めなければなりません。所有する土地に応じた計画を立てなければ、駐輪場を設置しても安定した収益は期待できないでしょう。

 

そこで駐輪場経営を検討している方は、運用実績が豊富な業者に相談するのがおすすめです。専門家に相談することで、所有する土地の特徴やオーナーの意向、状況などをもとに最適なプランを提案してもらえます。

 

駐輪場経営を失敗させないための対策については、「駐輪場経営に失敗する原因とは?ありがちな7つのケースと対策を解説!」を参照ください。

 

 

土地を有効活用したいなら駐輪場経営

駐輪場経営であれば、少ない自己資金ですぐに事業の開始が可能です。また所有する土地が狭小地や変形地であっても、駐輪場であれば設置できる可能性があります。

 

一方で収益性は、賃貸住宅よりも低くなります。少しでも収益性を高めるためには、専門家に相談のうえ駐輪場の種類や運営方式などを適切に決めることが大切です。

土地活用については、ぜひアグナスにご相談ください。